ヨガとピラティスは共に、

・マットの上で行う
・呼吸と一緒にゆっくり動く
・インナーマッスルを使う

など似ているところもありますが、違いもあります。

今回はそれぞれの歴史と運動の特徴についてお伝えしていきます。

【歴史と目的】

ヨガの起源に関しては正確には今もわかっていませんが、紀元前数千年前の古代インダス文明の頃から瞑想のようなことが行われていたと言われています。

哲学書「ヨガスートラ」によると、ヨガの最終的なゴールは悟りを開くことで、その境地に至るためのステップが8段階あるとされています。

現代でヨガと言えば「身体を使ってポーズをとるもの」と思われる方が多いですが、ポーズをとるのは3段階めにあたり、その後に「呼吸をコントロールする」「五感をコントロールする」など悟りに至るためにさらに5段階あります。

現在行われている身体を使ったヨガ(ハタヨガ)は、ヨガのひとつの側面でしかなくその本質は精神世界にあるのです。

それに対しピラティスは、完全なる”エクササイズ”です。

ピラティスは第一世界大戦中、ジョセフ・ピラティスというドイツ人男性が負傷した兵士のためのリハビリとして考案した療法です。

そのメソッドがニューヨークのバレエダンサーや俳優などに支持され拡がり、現代では理学療法士でピラティスの資格を取得される方が増え、医療現場でもその効果が認められています。

https://cp.glico.jp/powerpro/sports/entry77/

【運動の特徴】

ヨガは座位、立位、仰臥位、逆転など様々な体勢でポーズをとることで、内臓を刺激し、血流を促し、自律神経バランスを整える効果があります。

それぞれのポーズの関節の向き、力の方向性を意識するとかなり筋肉を使うことができます。

しかし実際は、筋肉を伸ばすだけのストレッチ的な動きだけで、筋力強化にはなっていないヨガが多いのが難点です。

それに対しピラティスは、主に体幹部の筋肉を伸ばすだけでなく縮めることで強くし、姿勢を安定させます。

日常生活で意識することが少ない深層筋を使っていくため体幹を強化するのに効果的で、女性に多い反り腰からくる腰痛にもおすすめです。

しかし、ピラティスは負傷兵のリハビリのためにつくられたエクササイズですので、基本的に仰向けの動きが中心です。

そうすると重力に逆らって立つ力やバランス力をつけたい方、足腰を強くしたい方は他の運動も取り入れる必要があります。


ヨガとピラティスは似ているようですが、それぞれの背景からくる運動の特徴に大きな違いがあります。

私はヨガの足りない部分も実感している為、クラスを行う上でピラティスや他のエクササイズの良い部分を取り入れるように意識しています。

伸ばすだけでないヨガで強くしなやかな身体をつくっていきましょう。