仙骨は、骨盤の中心にある手の平サイズの骨です。
日本語では仙人の骨と書き、仙は不老長寿を表し、英語では”セイクラム(sacrum=sacred bone「聖なる骨」)”と呼ばれ、その由来は人の魂は仙骨に宿ると考えられていた、などいくつかの説があります。
武道の世界では丹田と呼ばれ、ヨガでは第2チャクラの場所で意欲、情熱、生命力を意味します。
仙骨の前には子宮があるため、女性は日頃から仙骨と腸骨を繋ぐ仙腸関節をゆるめるポーズをとったり、夏でも冷やさないようにすることが大切です。(副交感神経が集まる場所でもあるので、便秘や腰痛、生理痛にも効果的です☆)
仙骨は解剖学的にみると、24個の背骨を支える土台の骨であり、股関節がある腸骨と繋がる骨でもあるため、上半身と下半身を繋ぐ要(かなめ)の骨と言えます。
ヨガのポーズをとる時、この仙骨を中心に ①背骨 ②右下肢 ➂左下肢 と身体を三方向に捉えていくと、動きがよりダイナミックになり力強さが生まれます。
①背骨を仙骨から捉える、はわかりやすいですね!
②と③の下肢(脚)を仙骨から捉えるというのは言葉だけだとわかり辛いかもしれませんが、武道やスポーツでもよく「腰から動け」と言いますがまさにそれです!
脚を動かす時に、膝関節か、もしくは股関節から動く人がほとんどなのですが、もっと上の仙腸関節から動くと感覚が全く違ってきます。
動物の動きを見ると、仙骨(仙腸関節)が動きのきっかけとなっているのがわかります。
特にネコ科の動物の仙骨の曲線と、そこから蹴り出される力強い脚の動きは見とれてしまう程の美しさです。
モデルが歩く時も仙骨を中心に脚が前に出てます。
動きのきっかけは”仙骨”
ぜひ意識してみて下さい!身体だけでなく心もどっしり安定していきます^^