ちょうど1ヶ月程前、初めて3日間の断食を行いました。
断食の前後それぞれ2日間はお粥を中心とし、断食中の3日は酵素ドリンクで過ごす、計7日間のプログラムです。
数年前にひとりで何の知識もなく始めたところ頭痛がして「私には合わないかも」と思っていたのですが、今お世話になっているパーソナルトレーナーの先生が断食にも詳しかったので、一からおしえて頂き再チャレンジしました。
断食を始めるタイミング、徐々に抜いていくもの、積極的に摂るべきもの、過ごし方の注意点など、細かいルールに従い7日間「食」と向き合いました。

まず断食1日めに、いつもに比べマインドがとても静かだと気付きました。
普段ならイライラしてしまう場面でも、冷静な状態でたんたんと対処する自分に驚きました。
断食を始める数日前から動物性たんぱく質を抜き始めます。
以前あるベジタリアンの方が、「肉を食べるとその生き物が屠殺(とさつ)される瞬間の恐怖のエネルギーを取り込むことになるから食べない」と言っていたのですが、数日、肉や魚を抜くだけで自分が草食的になるというか、強い感情が起こりにくかったように思います。
そしてどんなに空腹でも食べれない(食べないと決めている)ので、食欲という欲から解放されていくことに心地良さを感じる自分もいました。
「断食すごいかも…」
と最初は断食の効果に新鮮さを感じていましたが、3日めの夜にまた別の気付きがありました。
断食は3日めですが、数日前から動物性、そして植物性たんぱく質も摂っていない状態です。
皆が何かを食べていても断食中の自分はその美味しさや時間を共有することができません。
とても空虚な感じがしました。
身体も心も軽いけれど、何だか空っぽな感覚…。
自分の生命力、活力がどんどん落ちていくような感覚…。
食べることで、他者と、他の動植物とつながっているということをひしひしと感じた瞬間でした。
何かの栄養素を摂取しているというだけでなく、この世界の動植物から生命力をもらっていることに気付きました。
ベジタリアンの人が言う通り、
確かに肉を食べると、恐怖も含めその生き物の感情を全て取り込んでしまうかもしれない。
でも生きるとは、そういうことなのかもしれない。
食べるとは、全てを飲み込こと。
生きるとは、他者の感情、過去、未来も全てを飲み込むことなのだ、と。
そして、
動植物を育ててくれた人、
食材にしてくれた人、
運んでくれた人、
梱包してくれる人、
売ってくれる人、
料理してくれる人、
食べる時間を共有する人、
食べることを通してなんてたくさんの人と繋がっているのだろう、と今まで見えていなかったものがぱぁーっと見えた瞬間でした。
皆さんはもしかすると「体重が何kg減った」など身体の変化についての方が興味があるかもしれませんが、私の初断食の気付きは、食べることを通して他の命と繋がり、生命力を頂いているということでした。
「何回かやるといろいろわかってくるから半年後くらいにまたやってみるといい」
とパーソナルトレーナーの先生がおっしゃっていたので、またチャレンジできたらと思います。