それは2年前の秋のことでした。

当時私はヨガスタジオで受付の仕事をしていて、そのスタジオのインストラクターオーディションを受ける為に会場に向っていました。

東横線に乗り換えの為、渋谷駅を足早に通り抜ける私の手のひらには緊張でうっすらと汗が。

呼吸も浅く、心拍も早い。

会社を退職してもう数年が経ち、焦りを感じていて現状打破したいという気持ちがとても強い時期でした。

またそのスタジオは合格率3%という狭き門で、周りの子たちも「あの人は受かるのかな」という興味の目で見られているのも感じていました。

乱れた呼吸を整えようとしても上手くいかない。

「あぁ、このままでは力を出しきれない」

と思ったその時、ある広告が目の前に飛び込んで来ました。



“挑まなきゃ、悔しくもなれない”


身体に電気が走りました。

「あぁそうだ。受かるか受からないかじゃない。挑戦する前から怯むな。」と。


オーディションは筆記と実技で、実技はくじ引きで引いたポーズを他の参加者の前でインストラクションするという内容です。

自分の番が来て声を発した時、一瞬誰の声?と思うくらい、澱みなく澄んでいました。

もう迷いなく肚から声が出て、

私の声ってこんななんだというくらい、スタジオ中に響きました。

たった5分だったけれど、やり切ったという達成感がありました。


そして結果は…












不採用でした!!(笑)

でもこの経験は自分にとって大切な気付きとなっています。

この時もそうですが、広告や目の前の人が着ているTシャツの言葉にハッとすることがよくあります。

その時の自分にとって必要な言葉がドンピシャでやって来ます。


今はもう遠くに行ってしまったヨガの師が以前言っていました。

「ユーミンも歌っているよ。

優しさに包まれたら、目にうつる全てのことはメッセージって。」